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京都五山の送り火(大文字焼き)の歴史と穴場情報

   

京都五山の送り火とは毎年8月16日(月遅れの盆明け)

の夜に京都市内の5つの山で繰り広げられる聖霊の

送り火のことです。

520-daimonji

この送り火では、5つの山に異なった文字と形を

松明や木などに火をつけて送り火としています。

この文字などは、大文字、舟形、妙法、左大文字、

鳥居形の5つで、5山とは右の大も字は大文字山

(如意ヶ岳)、妙の字は西山(万灯籠山)、

法の字は東山(大黒天山)、舟形は船山(万灯籠山)、

左大文字は大文字山(または大北山)、鳥居形は曼荼羅山

(仙翁寺山)となっております。

 

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5山の送り火は、午後8時に銀閣寺の裏手に

ある如意ヶ岳中腹に設けられた松の木を組んだ

75基の火床に最初に火が付けられ、

8時10分には妙法、8時15分に舟形と左大文字、

8時20分に鳥居形と点火されていきます。

 

さて、京都のお盆の風物詩となった五山の

送り火はいったい
いつぐらいからあるのかといえば、正確な

記録は残っていないとのことですが、大文字については

山上の弘法大師堂で読経をあげてから点火してい

ることから弘法大師(空海、774~835)

が始められたと言われておりますので平安時代初期

から戦前の一時期を除き連綿と営まれてきたと

いうことになります。

 

また妙については鎌倉時代初期、日像上人

(1269~1342)が妙の字を書き、点火したのが

始まりとされ、また、法は江戸時代初期に始まった

とされています。

日像上人は日蓮宗の僧ですので「南無妙法蓮華経」

から取ったものです。

 

これらの送り火すべてを見れる穴場はどこでしょうか。

 

北区紫野北舟岡町42他にある船岡山公園

(市バス船岡山下車又は千本北大路下車)、

東山区粟田口粟田山南町の将軍塚

(東山ドライブウェイ展望台駐車場すぐ)と

JR京都駅北すぐの京都タワーの展望台

になるそうです。

 

当日は10万人を超える見物人になるようで、当然交通渋滞に

なりますので、車での移動は避けて電車・地下鉄を利用して

移動するほうが賢いと言えます。

 

全部を見ようと欲張らず、電車・地下鉄での移動を考えると、

京阪電車叡山電鉄の出町柳界隈では

右の大文字と妙法が近くに見えますし、

地下鉄の松ヶ崎の駅前近辺では

妙法と左大文字がよく見え、同じ路線で2駅南の

北大路では

右大文字がよく見えます。

 

京都の近くに住まいが無い場合は、ホテルの宿泊を

検討してみてください。

パレスサイドホテルというホテルはロケーション抜群で、

全山が見渡せて、テレビも来るそうです。

 

ところで大文字焼きというと、全国で何か所か行われていて、

箱根強羅夏まつり大文字焼とか、山梨県の笛吹市の春の

風物詩大文字焼きとか、京都に向こうを張って1日前に

行われる奈良の大文字焼き、さらに大阪でも8月24日に

池田市の五月山でも行われています。
 
 

 
 
 

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