大原三千院のあじさい祭り-2016
大原三千院のあじさい祭
三千院は京都市左京区大原にある天台宗の寺院ですが、ここの
歴史は長く、最澄が比叡山延暦寺を建立したときに円融房に
起源をもち、そののちに比叡山東麓の坂本(現・大津市)に
移されて、転々と移転され色々と変遷がありましたが、明治維新
の時の1871年(明治4年)に現在の大原の地に移りました。
一方三千院の中にあって国宝の阿弥陀三尊像を安置している
往生極楽院は12世紀に建てられた阿弥陀堂で、もともとは
別個の寺院でしたが、三千院に取り込まれたと言う事です。
この三千院では山側のあじさい苑におよそ三千株のあじさいが
植樹してあり、毎年6月の中旬~7月の中旬時分に綺麗な花を
咲かせますが、この時期に三千院ではあじさい祭りを開催
しています。
三千院のあじさい祭り
2016年は6月18日(土)~7月15日(日)まで開催になっています。
拝観時間: 9:00~17:00(閉門17:30)
拝観料 : 一般700円 中学生400円 小学生150円
かつて三尊法師がインドから持ち帰ったと言う仏教の経典で
「大般若経」と言うものがあり、この大般若経は護国経典として
時の朝廷などからも重んじられていました。
『大般若経』の功徳は絶大であるといわれ、僧侶が経本を
転読することよっておこす風と、僧侶が喝破する「降伏一切大魔
最勝成就」の声で、世界平和、家内安全、当病平癒、除災招福などの
様々なご利益を与えてくれます。
このようにありがたい大般若経を、あじさい祭りの初日の
午前11時より金色不動堂において降魔折伏の大般若転読会法要が
営まれます。
さらに、同日の午後1時30分より金色不動堂前広場において
炎と煙 による息災祈願の採灯大護摩供法要があります。
なお、あじさい祭りの期間中京都・滋賀をはじめ全国の高僧・
名士の方々のご協賛をいただき、チャリティー墨蹟展を行い
特別価格で即売会があり、収益金は社会福祉事業団などに
寄付されるようです。