節分の由来と恵方巻き今年の恵方は?
節分の謂れとは
節分とは、立春・立夏・立秋・立冬の前日が節分となりますが
これは春夏秋冬と言う季節の変わり目と言う事で、1年には4回の
節分がありますが、江戸時代から一般的に節分と言う事は
立春の前日を指すことになっています。
太陽暦になって、いわゆるグレゴリオ歴では地球が太陽の周りを
一周するのは、365日丁度ではないため端数を調整するので、
立春の日は一定しませんが、これから2020年までは2月3日と
なりますが、以後は日にちは変わります。
節切月日(二十四節気・・立春から始まって大寒で終わるもの)の大晦日
が節分と言う事になります。
12月の大晦日にも通じますが、季節の変わり目には邪鬼=鬼が
生ずると古くから考えられていて、悪霊を追い払う儀式が節分で
行われます。
八坂神社の節分(豆まき)
上の動画は、京都の祇園と言う事で、芸者など華やかに行われて
いますが、有名な神社やお寺では、有名人を招いて豆まきをして
います。
なお、なぜ節分に豆まきをするのかと言う事は、昔京都の鞍馬山の
鬼が出て来て都を荒らすのを、祈祷をし鬼の穴を封じて、三石三升の
炒り豆(大豆)で鬼の目を打ちつぶし、災厄を逃れたという故事伝説が
始まりと言われています。
節分の恵方巻き
東大生も恵方巻きを食べる
恵方巻きとは、節分に食べる太巻き(巻きずし)のことを言い、
もともとは大阪が中心で食べられていました。
この恵方巻きは、節分の夜に食べることになっていますが、この
名前のように、その年の恵方の方角に向いて、太巻き1本を食べますが、
その時に、願い事を心の中で言って、一般的には無言で食べ終わらなければ
その願い事は叶えられないと言う事です。
家族全員でこの行事をすると、沈黙の時間が少しの間続きます。
このいわれですが、大阪船場の旦那衆が節分の日に遊女に巻きずしを
「丸かぶり」させるお大尽遊びがそのもとと言う説があり、その一方
江戸時代の終わり頃、大阪の商人たちの商売繁盛と厄払いの意味合いで、
節分に「幸運巻寿司」の習慣始まりと説など、いろいろと言われて
いますが、これが正解と言うものはないようです。
いづれにせよ、大阪では「丸かぶり寿司」と言っていたようで、今の
恵方巻きと言う言葉は大阪ではなかったと言う事です。
ところが、セブンイレブンが、1998年(平成10年)に全国的に発売する
時のネーミングとして恵方巻きと名付けてPRしたことで、全国的に
恵方巻きのことが知られる事となりました。
まあ、大阪発祥と言う事で、関西以西ではこのことを実施している
人も多いようですが、関東ではまだ少数派のようです。
今年の恵方は
さて、恵方巻きは恵方の方向に向かって、無言でむしゃむしゃ食べるのですが、
その恵方とはどの方角なのでしょうか?
恵方とは歳徳神(としとくじん)がいる方向で、これは決まりごとがあります。
●その年が甲(きのえ)・己(つちのと)の時は甲(きのえ)の方角(東北東やや右)
●その年が乙(きのと)・庚(かのえ)の時は庚(かのえ)の方角(西南西やや右)
●その年が丙(ひのえ)・辛(かのと)
戊(つちのえ)・癸(みずのと)の時は丙(ひのえ)の方角(南南東やや右)
●その年が丁(ひのと)・壬(みずのえ)の時は壬(みずのえ)の方角(北北西やや右)
このように決められています。
●2016(平成28年)は丙(ひのえ)ですので南南東やや右
●2017(平成29年)は丁(ひのと)ですので北北西やや右
●2018(平成30年) 戊(つちのえ)ですので南南東やや右
●2019(平成31年)は己(つちのと)ですので東北東やや右
●2020(平成32年)は庚(かのえ)ですので西南西やや右
●2021(平成33年)は辛(かのと)ですので南南東やや右
●2022(平成34年)は壬(みずのえ)ですので北北西やや右
●2023(平成35年)は癸(みずのと)ですので南南東やや右