地震予知と前兆現象
地震予知には前兆現象も参考にするの?
地震予知とは、いつごろ、どこでどのくらいの
規模の地震が発生するのかということを
前もって知るということです。
ただそうは言っても、短期予想つまり、
明日どこそこで、地震が起きますと言った
予想は、今の科学技術ではできないと
なっています。
なお、緊急地震速報があるじゃないの?
と思いますが、この緊急地震速報とは
ある場所で地震が起こった場合、震源に
近い観測所の地震計がまず先に到達する
P波(縦波)をとらえ即座にいろんな判断を
して、各地での主要動(本震)の到達時刻や
震度を推定メディアに知らせるという
仕組みですので、予知とは別です。
地震学者ではないので詳しいことは
わかりませんが、日本の地震予知は
長期予知がメインで、断層を見つけて
いつの時代に動いたかとか、地震の周期
は古文書やその他で調査して、確率的に
長期予知しているのがほとんどです。
大学などで地震予知を研究する地震学者
では、長期予知をその研究対象としている
事もあって、前兆現象にスポットを当てる
研究者はほとんどいないとのことです。
地震のマグニチュードとは
地震が発生したら、TVのニュースなどで
今回の地震のマグニチュードは5と推定されます
などと言っていることを聞いたことがあると
思います。
このマグニチュードという単位ですが、大まかに
いうと、地震が発するエネルギーの大きさを
対数で表した指標値になります。
計算式では地震がエネルギーの大きさをE(単位:ジュール)、
マグニチュードをMとすると log10 E = 4.8 + 1.5 M
の関係があるそうです。
まあ。何を意味しているかは一般の人には
わからない数式ですが、
マグニチュードが2増えると、エネルギーは
1000倍となり、マグニチュードが0.2
増えると地震のエネルギーは2倍になるそうです。
マグニチュードはアメリカのリヒターという人が
考案したのですが、地震の波を地震計で計って
計算することになります。
地震の周期波は表面波とか実体波とかがあり、
到達時間が異なります。
また、いろんな条件で各指標が頭打ちとなり
(飽和すると言います)新たな方式が必要になり
モーメントマグニチュードが開発されました。
東北地方太平洋沖地震では気象庁は発生当日に
速報値で7.9、暫定値で8.4と発表したが、2日後
に9.0と発表しましたが、政治的な圧力で数値を
上げたともいわれましたが、実はモーメントマグニチュード
算定が完了して確定値として発表したものです。
地震の震度とは
現在震度というのは10段階あり、最大の震度7
では、耐震性の低層の鉄筋コンクリートのビルなども
倒れるものが多くなるような揺れだそうです。
気象庁によると、昔は人の感覚で、このくらい
揺れたら震度○という具合に決めていましたので
地震に対応するため職員が24時間体制でスタンバイ
していたのです。
現在は震度計というものがあり、その機械で
各地に設置したもののデータを集中管理して
いるとのことです。
地震の前兆現象
地震の前兆現象というと、良く知られているのは
地震雲が出ると地震が来るというもの。
その他大学で研究されているというと、FM電波
の異常です。
いずれにせよ、プレート理論にしても、地中で
何らかの大きな力が作用して、そのずれで地震が
発生しますので、電磁的に何らかの異常が生じる
事は十分考えられます。
ただ、前兆現象ですぐに地震発生となれば、その前兆
がつかまえられれば、高い地震予知になりますが、
今のところ、地震が来て、あああれが地震雲だったのか
とか言ったレベルですので、予知はまだまだと言えそうです。
これ以外でも、動物の異常行動や植物の異常とか、
井戸の水位の変化とか発光現象などが観測されています。
これらで近い将来地震予知が可能となればいいのに。
地震の備え
地震予知ができるようになって逃げて命は助かる
可能では高くなるでしょう。
しかし、問題は、建物が倒壊したり、インフラが
ダメになったり、ハード面を早急に考えないと
いけないでしょう。
東海・東南海・南海地震や東京直下型地震も
近い将来発生するとのこと。
政府から最近甚大な被害が発生するとの予想が
発表されています。
自分の命も家族も大切ですが、日本の国の
存亡もかかっているのです。