床暖房へのリフォームとランニングコスト
床暖房とは
床暖房は、ほぼ床全体が発熱体となって
部屋などを暖める暖房器具です。
ファンヒータやエアコンなどは、どうしても
あたたかい空気は上にたまり足元は寒く
顔あたりは火照るようなことになりますが、
床暖房は足元から暖かくなるので心地よい。
床暖房の熱源には、大きく分けると、電気式と
温水式、温風式とあります。
電気式とは、多くは発熱体を床材の下に
組み込み通電して発熱します。
このような仕組みの電気式は、温まるのが
早いという特徴があります。
一方、温水式とは温水の配管を床材の下に
セットして、温水を流す方式です。
熱源は、都市ガス、プロパンガス、電気と
ありますが、ガス式が多いようです。
温水式の場合、熱源として屋外に温水作成用
装置を設置するスペースが必要です。
温風式は、韓国にあるオンドル
が有名で、
煮炊きのかまどからの排熱を床下に通して
床暖房とする方式で、煙突が床下全体と
思ってもらうとわかりやすいです。
オンドル排煙部
床暖房のメリットとデメリット
メリット
○温風式でないためほこりが立たない
○駆動装置がないため機械音がしない
○発熱装置は屋外だから安全
○室内の空気は汚れない
○頭寒足熱になり理想的
デメリット
○床に発熱体を仕組む必要があり初期費用が高い
○長時間床に接していると低温やけどの可能性
○床材の下に発熱体があるため温まるまで時間がかかる
床暖房のランニング費用
次に床暖房のランニング費用を見てみます。
まず電気を使った床暖房です。
電気式床暖房の場合、一月あたり6畳で約6500円程度、
12畳で約13000円程度だそうです。
ただし、オール電化の場合で日中の地用なときは割高に
なりますので注意が必要です。
一方ガスはとなると、エコジョーズの場合一月あたり
6畳で約4600円程度、12畳で約8800円程度だそうです。
なお、プロパンガスもありますが、プロパンガスは
都市ガスと比べ割高になりますので、選べる場合は
都市ガスにしましょう。
また、石油を使った温水式の場合ランニングコストは
今のところ一番安いようですが、石油ボイラーは少し
運転音が大きいので、都会では避けた方がいいかも。
床暖房へのリフォーム
床暖房のメリットやデメリットを考えてやっぱり床暖房
にしたいと結論が出たら、どの方式を選ぶかということに
なります。
気になるのはリフォーム費用ですが、これは
ランニングコストも合わせて考える必要があります。
リフォーム費用をとにかく安く上げたい場合は電気式
で直貼工法と言って、既存の床の上に張るタイプ。
どこに頼むかによって値段は大きく違ってきますが、
6畳で25~35万円ぐらいだそうです。
ランニングコストでは温水式が優れていますし、
立ち上がりの速さや温度ムラがないなど総合的
には温水式がお勧めです。
リフォーム費用の目安は以下のようです(8畳)。
温水パネル+石油ボイラーで65万円程度で
ランニングコストは3900円
温水パネル+ガスボイラーで60万円程度で
ランニングコストは6300円
温水パネル+ヒートポンプ(電気)78万円程度
ランニングコストは3200円
どれにするか色々と悩むことが多いですね。