椎間板ヘルニアの治し方
椎間板ヘルニアとは
椎間板ヘルニアとは、20~30歳台に多く発症する傾向にあり、
職業的には軽作業をする、サラリーマンや看護師、保母や
ヘルパーや運転手などが掛かっているようです。
長時間同じような姿勢や、急な重いものを持ったりした
場合に、椎間板の中にある髄核が弾力性を失い、繊維輪と
呼ばれるタイヤのゴム部分に相当する所を破って飛び出し
神経を圧迫した結果起こるものです。
このような原因で椎間板ヘルニアは起こりますが、この
症状が治っても、似た生活習慣だとまた同じような原因で
再発しますので、自分の改善するところも見極めたいです。
治し方を以下に見てみましょう。
安静治療
急性期(なった直後)にはひたすら患部を動かさないように
して、腰痛の原因の拡散を防ぎます。
無理をして、仕事をすると後で回復が遅くなる可能性が
ありますので、出来るだけ安静を保ちます。
温熱療法
80℃程度に加熱したパックをタオルなどで覆い、患部に
あてて温めます。
また赤外線の照射によって温めることもありますが、
これは温めることによって、収縮した血管をゆるめて血行を
良くし、筋肉のコリもほぐすことに役立ちます。
マッサージ
マッサージは筋肉のコリをほぐして、摩擦で血行が良くなり
痛みを和らげることに役立ちますが、椎間板ヘルニアの
抜本的な治療にはなりません。
鍼治療
鍼治療で患部に鍼を刺すことによって筋肉に刺激を与えて
結果的に痛みを和らげます。
しかし、これも椎間板ヘルニアの抜本的治療にはなりません。
牽引治療
椎間板ヘルニアの原因は重力に逆らって起立したりして
椎間板の障害が発生した反対の療法で、引っ張ることで
治療するやり方です。
ただし、2週間以上続けても効果が感じられないような
場合は、別の療法を考えた方がいいのです。
飲み薬
非ステロイド抗炎症薬がよく使われています。
痛みが起こると筋肉が弛緩して固くなり、痛みを増幅させる
場合があるため、筋肉弛緩剤と一緒に処方する場合があります。
消炎鎮痛の効果はありますが、椎間板ヘルニアの抜本的な
治療ではありません。
ブロック注射
痛みの原因となっている部分に注射でステロイド剤や局所麻酔剤を
打ちます。
打つ場所によって神経根ブロック、硬膜外ブロックと呼ばれますが
人によっては、このブロック注射がかなり有効な場合がある反面
効き目がない人もいます。
いづれにしても、椎間板ヘルニアの抜本的な治療ではありません。
手術療法
「直視下」「顕微鏡下」「内視鏡下」と言う方法の手術があり
いずれの方法でも切開して、直接患部にメスを入れることに
なります。
特に直視下手術は他の方法より患者の負担が大きいのですが
いずれにしても術後の回復に時間がかかりリハビリもする
必要があり、また手術をしても再発の可能性があり、その辺を
良く医師と相談して決めなければなりません。
レーザーによる治療(PLDD治療)
椎間板に直接針を刺して、その針の中にレーザーを照射する
と言うもので、患部を蒸発させて空洞を作ります。
その空洞が時間の経過とともに組織が収縮するので、
神経の圧迫が軽減できて、かつ患者の負担も軽いと言う
療法です。
いわゆる日帰り治療と言うメリットがありますが、この
治療方法は健康保険の適用外で自由診療となり、各医療機関で
値段は異なりますが、あるところでは1椎間35万円で追加
1椎間1万円とHPでは書いてありましたので目安になるでしょう。