地球温暖化の原因と対策
地球温暖化とは
地球温暖化とは、文字通り地球の温度環境が温暖になっていく事を
言い、この逆は地球寒冷化と言う事になります。
観測機器の温度計が1850年ごろより使われ始めた時から、
現在まで、世界平均気温としては約1℃上昇しております。
この、地球の温暖化により、氷も解けていき、南極や北極の
縮小に伴って、世界の平均海面も2㎝上昇しています。
- 地球温暖化の原因地球温暖化の原因として以下の事があげられます。
- 産業革命以降、化石燃料の使用が増え、その結果、大気中の二酸化炭素の濃度も増加しています
- 牛などの家畜のゲップなどにより出てくるメタンガスの増加
- 農地への肥料の過剰投与や家畜の排泄物で大量に発生する一酸化二窒素の増加
- オゾン層を破壊するフロンガスの増加
このような二酸化炭素やメタンガスや一酸化二窒素等を、温室効果ガス
と言いますが、人類が活動して、工業などが発達してくるにつれて、
特に化石燃料の大量使用によって、これら温室効果ガスが大量に
排出され、これら排出されたガスは、排出しっぱなしですので、益々
空気中の濃度が高くなり、つれて地球の温度が上がる仕組みです。
- 地球温暖化の影響地球温暖化の影響は我々人間の生活にも密接な関係があります。
- 海面上昇による陸地の減少(オランダの海岸水没や小島が無くなる
- 洪水や旱魃、酷暑やハリケーンなどの激しい異常気象を増加・増強
- 地球全体の気候や生態系に大きく影響
- 台風の巨大化やゲリラ豪雨の多発
- 内陸の砂漠化
- オゾンホールによる皮膚がんの多発生
- 汽水域を必要とするノリ、カキ、アサリなどの沿岸漁業への深刻なダメージ
- 日本で少なかった竜巻の多発
地球温暖化の影響は、ちょっと上げただけでもこのように多くあり
まだまだ我々の生活を脅かすことが多いのが現実です。
京都議定書とは
京都議定書とは、1997年12月に京都市の国立京都国際会館で開かれた
第3回気候変動枠組条約締約国会議で同月11日に採択された、
気候変動枠組条約に関する議定書の事です。
地球温暖化は温室効果ガスの多量排出によってもたらされると言う
考えで、この国際会議で、温出効果ガスの削減が決められました。
排出量取引と言って、目標が達成できない国は、達成した国の枠を
買う事で、達成したことにすると言う取引があります。
日本は-6%の目標でしたが、2012年に-8.2%の削減が達成されました。
京都議定書が未達成の場合、達成できなかった増加分の1.3倍を
加算された目標にされ、排出量取引も禁止される罰則が決められて
いますが、法的な拘束力はないものの、国際公約と同義なので
運用面ではつらいものとなります。
地球温暖化の対策
- 技術の開発による対策技術革新などで温室効果ガスの排出量削減をします。
- 既存の火力発電所や各種動力源の熱効率改善など
- 石炭や石油から、天然ガスなどよりGEG排出量が少ない燃料への転換
- 再生可能エネルギーの普及…特にバイオマスエネルギー、風力発電、太陽光発電・太陽熱発電・太陽熱利用、地熱発電・地熱などの普及
- 原子力発電の活用…低コストで低炭素排出のベースロードとしての有効性が指摘されている
- 効率の向上…ハイブリッドカーや電気自動車、水素やバイオエタノールの利用など
- 省エネによる対策利用者側からする積極的なもの。
- 節電…不要な機器の停止、待機電力の削減など
- クールビズ、ウォームビズなど・照度などの設定の見直し
- 断熱材、複層ガラス、熱線反射ガラスにより断熱性能を向上などの普及
- ハイブリッドカーや電気自動車・燃料電池車などの普及
我々にできることもあり、多少の不便さがあっても、ぜひ協力
していきたいと思います。