竜巻の被害に保険は出るの?
5月6日竜巻 つくば
竜巻とは
気象庁の定義は「激しい空気の渦巻で、大きな積乱雲の底から漏斗状に
雲が垂れ下がり、陸上では巻き上がる砂塵、海上では水柱を伴う
と言う事だそうです。
事象を見ていると、確かに砂塵が舞上がっていますが、
雲が垂れさがって、いわゆる上から下がって来ている
ような感じはなく、下から粉じんを巻き上げて、上空の雲に
到達しているように見えます。
いずれにせよ、上空には積乱雲が出来ていて、スーパーセルと
言ったものすごく発達した雲にできやすいようです。
この竜巻は、上空の積乱雲の動きに連動して動き、北半球では、
北~北東~東の方角に移動することが多く、今回埼玉と茨城で
観測された竜巻もほぼこの方角に移動していました。
発達した積乱雲に伴い、突風が吹くのは竜巻とダウンバースト、
ガストフロントと言ったものがありますが、事象はわかっていても
その発生のメカニズムはまだよくわかっていないと言う事です。
竜巻では、そんなに長時間同じ場所にいることはありませんが、
突風で窓ガラスが割れることが多く、またアメリカでしたが、
大きなトラックが竜巻に数百メートル持ち上げられた映像も
あります。
もし、我々の身の回りで、竜巻が襲ってきた場合は、頑丈な
建物に逃げ込むことです。
また、家の中にいるときは、窓からできるだけ離れる必要が
ありますが、今回の竜巻の体験談では、トイレに隠れていて
助かったという人もいることがいましたが、とにかく窓が
無い場所とか、ユニットバスのようなところに隠れることで
助かる可能性が高まるようです。
竜巻の被害で保険は効くの
さて、このような自然災害にはそもそも保険は効くのか
と言った疑問が出てきます。
たとえば、地震ですが、地震は被害が広範囲になるため、
特別に地震保険に加入しなければなりませんが、その前提で
火災保険の加入が無いと、地震保険単独では入れません。
ところが、普通の火災保険に入るとその補償範囲は約款に
書いてありますが、その約款によると、火災、落雷、破裂・爆発
と、風災・雹(ひょう)災・雪災が一般的に担保されています。
竜巻は風災と解釈されますので、地震保険の場合は最高でも
半額しか保証されませんが、竜巻で全壊しても100%の保証金が
支払われます。
自身の入っている火災保険の内容を確認しておくと安心できます。
その他、各種の共済でも風災の補償がありますので、これも約款で
確認すると内容がわかります。
また、今回ニュースを見ていると、自動車も被害を受けていましたが、
自動車が吹き飛ばされて損傷したり、けがをさせたり、建物などに
ぶつかって壊したという場合も、一般の約款では台風・洪水・竜巻・高潮
の被害は補償されることになっています。