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脳梗塞の症状と対処法と予防法

   

脳梗塞とは

 

脳梗塞とは何らかの原因により、脳に栄養と酸素を送る血管が詰まるか

又は非常に狭くなり、血液が流れないか、又は非常に流れが少なくなり

その箇所から先に栄養や酸素が供給されなくなり、脳細胞が壊死して、

しまう病気です。

 

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壊死した脳細胞は溶けていくので、別名は脳軟化症とも言います。

 

脳梗塞の症状的には、気づかないうちにじわじわと進行していくのものと

急激な症状が出るものとがあります。

なお、発症した場合、血栓を溶かす療法があり発症後4.5時間以内に治療開始

できた場合、後遺障害が残らない場合もありますが、この時間が経過すると

この療法が使えませんので、できるだけ早く救急車を呼び、症状を端的に

伝えることです。

なお、4.5時間を経過しても8時間以内では、血管内治療という療法が

できる場合がありますので、病院にお任せしてください。

 

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脳梗塞の前触れ

脳梗塞の約30%が前触れ発作が見られると言います。
前触れ症状としては、ふらふらしてまっすぐ歩けないや、片方の手足のしびれ、片足を引きずる、手足から急に力がぬける、ものにつまずき易い、片方の目が一時的に見えなくなる、物が二重に見える、言語障害として、言葉がでなかったり・理解できない、バランス感覚の障害として、急にめまいがするようになったなどです。

 

 

 

脳梗塞の症状

脳の血管が詰まってあるいは非常に狭くなって、脳の組織が壊死するために

症状が出ますが、壊死した場所によって、症状はいろいろと違ってきます。

 

●一側のしびれ感
感覚線維や頭頂葉の感覚中枢が壊死することで出現し、体の一側の感覚鈍麻や異常感覚が起こります。

 

 

●片側の麻痺
中大脳動脈の閉塞によって前頭葉の運動中枢が壊死するか、脳幹の梗塞で錐体路(運動ニューロン)が壊死すと言う原因で片方の上肢や下肢又は顔面が脱力または筋力低下になります。

 

 

●言語障害や嚥下(えんげ)障害
失語症や不明瞭な言語などが現れ、延髄に障害がある場合は嚥下(えんげ)障害なども出てきます。

 

 

●片側の失明
視覚野が傷害されると「カーテンがさがる」と表現されるような片眼の失明が起こります。

 

 

●失調
小脳または脳幹の梗塞があると巧緻運動や歩行、発話、平衡感覚の障害が出現しますがめまいが起こることもあります。

 

 

●意識障害
脳幹の覚醒系が障害された場合や、広範な大脳皮質の破壊がある場合などに意識レベルが低下する事がみられます。

 

 

●高次脳機能障害
失語や失認をはじめとした多彩な高次機能障害が出現することがあります。

 

 

 

原因① アテローム血栓性脳梗塞

 

喫煙、肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧など生活習慣により動脈硬化

によって、血管壁に沈着したアテローム(粥状の膨らみ)が出来て、

動脈内が狭くなり十分な脳血流を保てなくなったり、アテロームが動脈壁から

はがれ落ちて末梢血管に詰まったものがアテローム血栓性に分類されます。

アテロームは徐々に成長して血流障害を起こしていきますので、その経過の

中で側副血行路(う回路のようなもの)が成長するなどある程度代償が可能で、

壊死範囲はそれほど大きくならない傾向があり、場合によっては、症状が

感じられないこともあります。

 

 

 

原因② 塞栓性(脳塞栓症)

 

これは、脳の血管の病気では無く、上流から流れてきた血栓が脳の血管に

まることで発症する類型です。

多くは心臓で不整脈が有ったり、心房細動などにより、血流がよどみ、その

結果血栓ができ、また頸動脈に動脈硬化がある場合、ここでも血栓が出来やすく

その血栓が脳へ飛び梗塞が発生します。

心源性と言い、このような場合重篤な症状となる可能性が高いのです。

 

 

 

原因③ ラクナ梗塞

 

穿通枝(脳動脈から分岐した細い血管)に梗塞が生じて、直径1.5㎝以下の

物を言います。

この場合、重篤な症状が出ることは少なく、気が付かなく、脳ドックで

指摘される場合がほとんどです。

しかし、あっちこっちに梗塞が生じて、認知症や脳血管性パーキンソン症候群の

原因の一つと言われています。

 

 

脳梗塞の予防法

●生活習慣に気を付ける
大量飲酒(1日日本酒換算1合以上毎日摂らない)。
たばこ(1日40本吸う人は吸わない人より4倍脳卒中で死亡しやすい)
運動不足(肥満につながるばかりか、糖尿病や脂質異常症、高血圧も引き起こす)
肥満(高血圧や糖尿病の原因になるため、間接的に脳卒中の危険因子となる)

 

 

●疾病にかからないようにするか治療する
高血圧症・脂質異常症・糖尿病・心臓病等にかからないように普段から気を付けましょう。もし、これらの病気がある場合は早期に医療機関の受診をすることです。

 

 

 

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