破魔矢の飾り方と破魔矢の処分の仕方
破魔矢とは
破魔矢とはお正月の縁起物として、神社やお寺で頒布されている、
矢のことですが、破魔矢の由来はこれも色々とあります。
まず、東京の大田区にある新田神社での言い伝えが面白いのです。
鎌倉幕府を倒した新田義貞の子新田義興が謀殺された後、義興の怨霊に
よって、謀った敵将が狂死したりいろんな祟りがあったとされ、これを
鎮めるために新田義興を新田大明神として祀ったのが新田神社の始まりと
されています。
ところで新田氏は源頼光から「水破」と「兵破」という二本の矢を授け
られていて、江戸時代の半ばごろに新田神社の門前の茶店が「義興の矢」
という矢が売り出しました。
そのことが平賀源内に伝わり、源内はこれを神社で魔除けのお守りとして
売ったら儲かるのではとプロモートしたところこれがヒットしやがて
破魔矢と言う名前になったと言う事です。
別のゆわれは、ハマと言う的を空中に投げて、弓矢で射落としてその
年の吉凶などを占うと言うものです。
この神事に使う弓矢を浜弓、浜矢と言っていましたが、ハマは破魔に
通じると言う事で、破魔弓、破魔矢と言う漢字が当てられました。
いづれにしても正月の厄除けとしての意味合いがあり、縁起物と
なっています。
破魔矢の飾り方
正月の縁起物としての破魔矢ですが、江戸時代以降、子供の成長の
無事を祈る縁起物として、装飾を施した弓と矢が男児の初正月や
初節供に贈られるようになりました。
その後、これが簡略化されて矢だけが魔除けとして、正月に神社や
お寺で授けられるようになりました。
上棟式で飾れれる破魔矢は、鬼門の方角と裏鬼門の方角に2本破魔矢を
設けたりします。
しかし、縁起物の破魔矢は、凶方向に向けて置くと言う解説も散見しますが
札幌の西野神社によると、破魔矢の飾り方は、神棚の上や床の間など清浄な
場所に飾れば特に問題は無く、矢の方向も特に決まりはないそうです。
破魔矢の処分の仕方
神社やお寺からの破魔矢とか、御札、お守りなどの有効期限は、合格祈願
等、効果があった場合はそこまでで、その他は、その1年間となります。
破魔矢などは、頒布を受けた、神社やお寺にある「古神札納所」や「納札所」
と書かれたところがありますので、そこへ持っていきます。
ただし、購入した神社やお寺が遠い場合は、近くの神社やお寺にもっていきます
が、神社で入手した場合は神社に、お寺の場合はお寺と言うようにします。
また、1月15日ごろに行われるドンド焼にもっていくと言う事でもいいです。
しかし、これらが全くないような場合は、塩でお清めをして、燃えるごみの日に
出すしかありませんが、お清めをしますので、バチ等は当たりません。