甘酒の健康効果と甘酒の簡単な作り方
阜県郡上市島新明神社の甘酒祭り
甘酒とは
甘酒って子供の飲み物と思ってはいませんか?
確かに3月3日の桃の節句に甘酒を出すようですが、あれは
白酒の代わりに甘酒を出すようになったものです。
白酒とはもち米に同量以上のみりんを加えるか、蒸したもち米に、
焼酎と米麹を混ぜて、寝かしたものを、臼で引いて作りますので
子供に飲ますわけには行かないので甘酒を代用したのです。
ところで、甘酒は飲む点滴言われています。
これは、甘酒の製法で米麹でお米を発酵させる時に甘味はアミラーゼ
と言う酵素が働きでんぷんをブドウ糖に変えますが、そのほかに
お米にあるタンパク質をビタミンB1、B2、B6、パントテン酸、イノシトール、
ビチオン等の天然型吸収ビタミン群を作ることが知られ、さらに、
必須アミノ酸も数多く含まれているので、言わば総合ビタミンサプリの
ようですが、点滴の成分は、ブドウ糖にアミノ酸溶液とビタミン溶液に
なりますが、まさに同じと言えるのです。
甘酒の健康効果
色々と栄養成分が入っていて、いかにも健康に良さそうな気が
しますが、実際のところはどうなんでしょう?
含有成分で見てみましょう。
○ビタミンB2は皮膚を活性化させ皮膚や粘膜を保護することで美白効果
○コウジ酸は、シミの原因となる過剰なメラニン生成を抑え、シミやくすみを防ぎ
さらに頭皮を若返らせ、美しい髪をつくります。
○食物繊維やオリゴ糖は、腸内環境を整え便秘解消の効果ももっています。
○アスペラチンは免疫力を高め、がんの増殖を抑制する効果があり、
抗ガン成分として働きます。
○オリザシスタチンはウイルスの増殖を防ぐ効果があります。
○ペプチドは血管を拡張させて血行を促す効果があり、血圧の上昇を
抑える効果があります。
その他、ビタミンなど総合ビタミンの宝庫で甘酒は江戸時代の
夏バテ防止栄養ドリンクとして愛用され、武士の副業として
売り歩いていたと言う事です。
甘酒の作り方
甘酒の作り方
甘酒は米と米麹と水だけで作りますので、簡単と言えば簡単です。
問題は温度管理になります。
おかゆに米麹を入れて保温すれば出来上がりと言う至って簡単ですが、
保温にコツがあります。
空気中にはいろんな菌が飛んでいますので、このもろみ状のものにも
入ってきます。
保温の温度が50℃より低い場合麹菌より乳酸菌の勢力が強くなり、
乳酸発酵が盛んとなり酸っぱいものになって失敗します。
逆に70℃を超えると酵素の働きが悪くなり甘味が増しませんので
やはり失敗と言う事になります。
60℃~65℃ぐらいに温度を保つと8時間程度で美味しい甘酒が出来ます。
飲み方は、ストレートでもいいのですが、2倍ぐらいに薄めた方が
飲みやすいです。
なお、パナソニックの炊飯ジャーの中に保温時の温度が調整
出来る製品があり、このようなものを使用すれば失敗はありません。