ダニとマダニの違いとマダニの感染症
マダニの吸血
ダニとマダニの違いは
我々一般的に接触するのはダニと言われるもので、部屋中に
います。
家ダニといって、大概刺されるのはこれです。
このダニは布団やカーペットやなんと畳にまでいるのですが、
1メートル四方に1000~2000匹も住み着いています。
計算上ですが上下布団では4000~8000匹にもなります。
この家ダニは布団などにあるカビや人間のフケや垢を食べて
暮らしていますが、人間など動物に取り付いて吸血もします。
家ダニは血管を噛んで吸血するので、雑菌などで化膿することも
ありますが、重大な病気にはなりません。
この他粉ダニと言うものがいますが1㎜にも満たない小ささ
ですが、主に小麦粉や砂糖を食料としていますが、瓶などの
栓のわずかな隙間から侵入しますので、密閉できる容器で
保存するようにしましょう。
一方、ハウスダストの中にもダニが住んでいますが、通常人間
の血を吸うということもありませんが、アレルギーを引き起こす
アレルゲンになることもあります。
これらのダニには清潔にすることである程度害が防げますが、
ダニは55℃以上の熱で死にますので、日光干しとか、専用の
熱が出る機械で処理をすると減らせます。
一方、マダニですが、このダニは人間が住んでいる家の中には
通常いなくて、山の中の茂みや草むらに生息していて、体長は
2~3mmと大型で、吸血後は10倍にもなります。
このマダニは吸血することで生活しています。
ただ、厄介なのは、蚊のように刺して吸血後、飛んで行ってしまう
ようなことが無く、マダニは、ターゲットの弱そうな、頭皮や
耳、目の周り、顔などに取り付いて、鋭い歯でかみつき、
ノコギリのような歯を皮膚の奥に差し込みます。
そのうえ、唾液をセメントのように固めて血を長い場合10日
近く吸い続けます。
満足すると、ターゲットにした動物から離れていくのですが、
無理やりとったりすると、皮膚の中に差し込まれた牙が残って
しまうことです。
このような場合は、とりあえず病院に行くことをお勧めします。
普通の生活をしている限り、マダニの被害にあうことは少ないと
思いますが、山に行くとか、キャンプ、農作業とかにマダニが
付きますので、長そでとか長ズボンなどで予防します。
またいぬなどでは散歩中草むらでじゃれたりするとマダニが
付くようです。
マダニが媒介する感染症
家ダニの刺されたという場合はそんなに重大な病気になったりは
しませんが、マダニはいろんなウイルスがいる場合があります。
○日本紅斑熱
刺されてから2~8日後に高熱と発疹で発症し、重症の場合は死に至ることもあります。
○重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
刺されてから6日~2週間後に発熱、倦怠感、消化器症状(食欲低下、
嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が現れ、重症の場合は、死に至ることもあります。
最近ニュースでマダニに刺されて死亡とのことがたまに聞くように
なりましたが、中国では日本より多くの人が被害になっているようです。
たかが2~3mmの虫と侮ってはいけないのです。