スズメバチは猛暑で猛威を振るいます
スズメバチ
スズメバチとは
猛暑でスズメバチが増えているとのことです。
そこでスズメバチのことを少し知ってみましょう。
まず、スズメバチですが、学問的にはハチ目スズメバチ科に属して
さらに4属の系統に別れるのですが、日本にはこのうち3属16種類の
スズメバチの仲間がいます。
なお、この3属はスズメバチ属、クロスズメバチ属、ホオナガスズメバチ属と
なります。
この中でもオオスズメバチは女王蜂は5センチ前後になり、働き蜂も4センチぐらい
と世界でも一番大型の蜂になります。
スズメバチ類はオオスズメバチが最も大きく、キイロスズメバチと言うが2センチ
前後と一番小さいのですが、その食性はコガネムシやカミキリムシ等の甲虫類、
あるいはスズメガなどの大型のイモムシ等を食べたり、木の樹液を食べたり
していますが、体に合わせた大きさのものを獲物としています。
ただ、食べ物が減る秋にはミツバチの巣を襲ったりするので養蜂家の
大敵となります。
中には蛇を襲って食べていると言った情報もあります。
また、スズメバチの仲間は一般的に攻撃性が強く、人間も例外ではなく、
襲ってきます。
スズメバチの毒
ハチの一刺しって有名な言葉があります。
ロッキード事件の確証となった証言が身内(夫人)の口から出て、
裁判の行方を決定づけた時に風刺的に世間で言われていました。
このハチの一刺しですが、実はミツバチのことを言っています。
ミツバチは攻撃相手に針を刺すと返しがあって抜けなくなり、
自身も死ぬということですが、スズメバチの針は、ミツバチの
ような構造にはなっていないため、毒液がある限り、何度も刺す
事が出来るのです。
なお、毒針は雌(女王蜂も)だけ持っており、雄には針はないの
ですが、雄が威嚇するときには、刺すような動作をします。
さて、その毒ですが、これがまた強力なんです。
ヒスタミンや神経毒があり、これらは呼吸不全や心肺停止の原因に
なります。
また、ペプチドやタンパク質の酵素もありこれらはアナフィラキシーショックを
引き起こす可能性があります。
なお、アナフィラキシーショックとは急性の全身性かつ重度なI型過敏症の
アレルギー反応をいい、学校給食で問題となっています。
スズメバチに刺されたら、アナフィラキシーショックが怖いのでただちに
医療機関にかかることですが、応急的には刺されたところをつまみ押ししたり
吸引(口ではやらない)をするなりして、毒を体外に出します。
猛暑で増えるスズメバチと刺されないために
さて、どうして猛暑ではスズメバチが増えるのでしょうか?
今年のように梅雨の時に雨が少ないときには、スズメバチの巣が
作りやすいということになり、例年より大きめの巣が完成します。
巣が大きい分幼虫の数も多くなり、結果的にスズメバチは増えます。
ところが、猛暑となった場合、大きな巣でも熱がこもるため、働き蜂は
この巣を冷やすため、池や川など水辺から水を巣へとせっせと運んでいます。
このように、数多く行き来するため、人間と接する機会も増えて、
たとえスズメバチの数が同じだったとしても、例年より出くわす回数が
増えて、たくさんいるような感じになっています。
このため、刺される可能性も高くなっているのです。
そこで、スズメバチからの攻撃を受けないようなことをすれば
刺される危険性が下がります。
①巣の近くには寄り付かない(巣を見付けた場合、行政に連連絡
すると処分してくれる場合が多いです)。
大体巣から半径10メートル程度の圏内では攻撃圏内ですから、
速やかに且つそっと遠ざかるようにします。
キャ~!とかバタバタはたき落そうとすると危ないので静かに
行動が原則です。
②とにかく逃げる場合はかがむようにして身を低くします。
③スズメバチの習性として、カチカチと音を鳴らすのですが、これは
威嚇の最終段階で、それでもその場を離れないと、集団で襲ってきます。
こんな怖いスズメバチでも人間は食べます
クロスズメバチの幼虫を食べる
長野県などでは、貴重なタンパク源として昔から、ばったやイナゴとともに
多くは地蜂の子を佃煮にしたりして食べていました。
もちろん地蜂だけではなくスズメバチも例外ではありません。
上の動画では普通にソテーしいます。
この他スズメバチでは滋養強壮と言う事で、以下のような商品が
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強そうなものでできていますので、何となく体にいいかも?