靖国神社とはどういった神社で靖国参拝はなにが問題なのか?
靖国神社とは
靖国神社(やすくにじんじゃ)は東京都千代田区九段北3丁目1番1号にある
神社で、たとえば伊勢神宮では天照坐皇大御神(天照大御神)を祭神として
お祀りしてありますが、ここ靖国神社では護国の英霊(日本の軍人、軍属等)
を祭神としてお祀りしています。
この神社は1869年(明治2年)に明治天皇の思いで東京招魂社と言う名前の
神社が創建され、1879年(明治12年)に現在の靖国神社と改名されました。
ここ靖国神社では国家のため尊い命をささげた御霊を慰め、その事績を永く
後世に伝えることを目的として、明治維新、戊辰の役、西南の役、日清戦争、
日露戦争、満洲事変、支那事変、大東亜戦争などの国を守るために尊い生命を
捧げられた246万6千余柱の方をお祀りしてあります。
ただ創建当初より軍務官(直後に兵部省に改組)やその後内務省が人事を所管し、
大日本帝国陸軍と同海軍が祭事を統括していました。
終戦後の1946年(昭和21年)に宗教法人となって国の管理を離れました。
なお、この神社では、普通の神社と同じように、初詣でに行く人も大勢いて
また、七五三や家内安全、社業隆盛、商売繁盛の祈願や、厄払いもしています。
個人的なお祓いなどは玉串料(初穂料)は、お一人2,000円以上となっています。
靖国参拝はなにが問題なのか?
先ごろ安倍晋三総理大臣が靖国神社に公式参拝したと言うニュースがあり、
そのことで、中国や韓国が態度を硬化させていて、根回しした甲斐もなく、
アメリカからも遺憾の意を告げられています。
安倍晋三総理大臣が、その前に総理となった時に靖国神社に参拝に行けなかった
事は痛恨の極みということもニュースに流れていましたが、例大祭や終戦の日
と言った節目に靖国参拝をするかどうかがいつもニュースになっています。
さて、この靖国神社参拝はいったい何が問題なのでしょうか?
これはいろんな問題をはらんでいて、内政と外交に分けて見てみる必要が
有ります。
まず、内政問題として、政教分離と信教の自由と言う事があります。
尊い命を国のためにささげた先人たちを、敬い鎮魂する気持ちは当然ですが、
靖国神社の成り立ちを見ると、国家が絡んで、全体主義の象徴として利用された
と言っても過言でない神社に、総理大臣や国会議員など政治家が参拝することに
問題があると言われています。
一方外交問題としては先ごろニュースになっている中国や韓国が靖国神社への
総理大臣など閣僚の参拝があると強硬に抗議してきます。
それは、先の第二次世界大戦の時に中国や韓国に対して日本が取った数々の
行為が各々の国の取り方が、日本の考え方と違っていることによります。
これは歴史認識と言う問題ですが、たとえば南京大虐殺と言う事が中国で
日本軍によって支那事変を終結させるため、南京を占領しましたが、6週間の
期間に、日本兵が中国共産党によると30万人もの人を虐殺したとされています。
単純計算ですが1日平均7200人もの人を虐殺しないと達成できないもので、
6週間で鳥取県の人口の半分を虐殺した事になります。
特に過去の戦争がらみの歴史認識に各国思惑もあり、歪曲されているかも
しれませんし、従軍慰安婦の問題については日本のあるメディアの誤報で
ここまでの問題に発展したと言う事もあり、すんなりと解決は難しい
状態にあります。
靖国神社にA級戦犯が合祀されていると言う事で、先の戦争責任者を
お祀りすること自体問題と中国や韓国が言っています。
この問題はいろいろと利害も絡み簡単には解決できないと思います。