南禅寺の湯豆腐
紅葉で美しい南禅寺
南禅寺とは?
南禅寺は、京都市左京区南禅寺福地町にある、臨済宗南禅寺派
大本山の寺院です。
創立者は亀山法皇(1249 – 1305)であり、時の天皇・上皇の発願により、
国家鎮護・皇室繁栄などを祈願して創建された日本最初の勅願禅寺であり、
日本の全ての禅寺のなかで最も高い格式をもっているお寺です。
言い伝えによれば、亀山法王は夜な夜な妖怪に悩まされていたところ
無関普門などが禅林寺殿に入り、座禅をするとで妖怪変化は退散したので、
亀山法皇は無関を初代の住職にしたと言う事です。
この古い歴史がある南禅寺に明治維新のころに、琵琶湖疏水を
通す構築物として水路閣というものを構築しました。
当時としては古刹に近代建築は合わないなどの批判もあったと
聞きますが、珍しさもあって、南禅寺の三門には見物人が絶え
なかったとのことです。
このほか、有名なものとして、三門があり、歌舞伎で石川五右衛門
が「絶景かな絶景かな」と有名なセリフのものがこの三門のことです。
それと、方丈(ほうじょう)という建物と庭園があり、国宝に
指定されています。
ここには狩野派の絵師による襖絵や、小堀遠州作といわれる枯山水
庭園が有名です。
さて、湯豆腐ですが、ここ南禅周辺の参道で営まれていた店で
出されていた精進料理が起源とされています。
南禅寺の湯豆腐
湯豆腐で有名な南禅寺の順正の湯豆腐懐石
上記のように、湯豆腐は南禅寺が発祥の地ですが、そのレシピ
はいたって簡単なものです。
鍋に水を入れて、豆腐と昆布を入れて、煮えてきたら、薬味
が入った出汁に付けて食べるというものです。
薬味にはネギ、ユズ、大根おろし(紅葉おろし)、削り節が
使われることが多いです。
付けだれには、ポン酢醤油なや醤油・酒・みりん・出汁等を
合わせたものを使います。
湯豆腐は豆腐だけ味わいますので、豆腐の味にはこだわりが
あり、南禅寺豆腐と対峙して京都嵯峨豆腐も有名です。
南禅寺では、古くからある、順正(上の動画)と奥丹さんが
有名どころで、向かい合わせにあります。
湯豆腐だけではやはり心もとないので、湯豆腐懐石がおススメ
です。