桜(一才桜・八重桜・枝垂れ桜)の盆栽の作り方
盆栽とは
盆栽とは、字のごとく盆の上で小さな植木鉢などで木などの植物を
形良くして、いわゆるミニチワにしたようなもので、古来からは
松を主題にしたものが多く作られていました。
この盆栽と言う技法は、古く中国で唐の時代に行われていた「盆景」
と言う技法が平安時代に日本へ入ってきて始まったとされています。
自然にみられる植物を盆の上で表現するために、剪定と言う作業は
欠かせませんし、枝振りも放って置くと、上方に伸びていくので
剪定と、針金掛けをして屈曲を作ると言った作業もあります。
また見栄えを良くするために、根を小さな岩に沿わしたり、作者は
色々と楽しみがあります。
アメリカやヨーロッパでも日本の盆栽が「Bonsai」として輸出され
根強い人気があり、なんとイタリアでは盆栽の専門学校があるそうです。
桜の盆栽の育て方
桜の盆栽を作って見ようと思った場合、どのようにすればいいか
考えがなかなか思い浮かばないかもしれません。
好きな人は、種から植えてそこから育てると言う人もいるかもしれませんが
普通は、植木屋でそこそこ育った盆栽用の桜の木を買います。
桜の木の種類ですが、人気があるのは、樹齢が若くても花をつける
「一才桜(旭山桜)」と花が見ごたえある「八重桜(牡丹桜)」と
樹姿がきれいな「しだれ桜(枝垂れ富士桜)」の3種類が親しみ
安いと思います。
- 桜の置き場所桜は日当たりが良い場所を好みますが、少し暗い環境でも十分育ちます。風通しが良い場所に基本的には室外に置きます。
冬場は霜に当たらないようにするよ様な心がけが必要です。
なお、観賞のため室内に置く場合は2~3日程度としてください。
- 水のやり方1日1~2回十分な水やりをする必要がありますが、花をつける期間は幾分少なめにします。
- 病害虫駆除アブラムシは新芽を好みますので、予防のため殺虫剤を春から秋に3~4回散布します。
- 肥料のやり方原則的には月1回有機性の固形肥料をやることになり、つゆ場や真夏は控えます。
- 剪定の仕方基本的には花後にしますが、剪定口から腐ってくることがあるので、剪定鋏は消毒して使う事と、太い枝を選定したときには癒合剤を塗りましょう。
- 針金の使い方桜をかっこよくするために針金を使う事になりますが、桜の木は結構折れやすいので気を付けて扱いましょう。なお。針金で曲げていくのは6月ごろが良いようです。
- 花ガラを除く病気を防ぐために花後の花柄は取りましょう。さくらんぼを目的にする場合は別ですが、実を付けると翌年の花のつき具合に影響するようですので、取ったほうが良いようです。
動物を飼う手間は毎日ですが、植物ですので、この程度の手間で、毎年
綺麗な花を楽しめ、さらに姿を作っていく楽しみが味わえる趣味となるので
是非されると良いですよ。