花粉症の症状と花粉メガネやマスクの効果は
花粉症とは
花粉症とは多くの人が春先になると、杉の花粉が原因で、鼻水やくしゃみ
鼻詰まりや目のかゆみに加え、咳などや肌のかゆみなどが発生します。
これは杉が花粉を付ける2月から4月まで飛散するため、この時期に発症
しますが、日本全体では2500万人もの人が患っているとの統計があります。
その昔、日本の高度成長時代において、木材需要が盛んで、農林水産丁では
比較的機能に優れ、成長も早い杉やヒノキと言った木の植林に力を入れて
林業家も北海道の高緯度地域を除いて盛んに植林しました。
こういったことで、日本中に杉やヒノキが沢山育つようになり、当然
花粉も多く飛散するようになりました。
その後、外国から安価な木材が大量に輸入されるようになり、本来であれば
育った杉やヒノキが伐採され、次に植林されて、と言う循環になるはず
でしたが、林業の高齢化や外国産の利用と言ったことで、杉やヒノキが
山に放置されたような実態となり、花粉が減少すると言ったことが無くなった
事が大きな原因となっています。
花粉症発症のメカニズム
杉やヒノキの花粉が、我々の花や目などの粘膜に付着すると、花粉の内の
アレルゲンとなるタンパク質が溶け出して、血液中のマクロファージに
取り込まれて非自己(異物)であると認識されて、ヘルパーT細胞のうちのTh2を介し、
B細胞に伝えられ、B細胞はその花粉アレルゲンと特異的に反応する抗体を
作り出すことになります。
抗体は本来体の異物や毒素をを無害化するものですが、いわゆる免疫疾患
の一種となり、免疫グロブリンE(IgE)が体に害がない花粉にも作用して
アレルギーを起こすようになる免疫不全症の一種です。
花粉症の予防で花粉メガネとマスクの効果
●花粉用メガネ
上の商品写真を見ると分かるように、メガネの渕部分が、顔に接着
して、目に花粉の侵入を防ぐと言うものです。
厚労省によれば、花粉用メガネを使用すると、目に入る花粉を2分の1から
3分の1まで減らすことができますが、眼の症状をどの程度弱くすることが
できるのかは明らかではないそうでが、それでも利用したほうが幾分でも
楽になると思います。
●花粉用マスク
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上の商品は花粉などを99%カットしてくれるマスクです。
厚労省によれば、花粉の飛散の多いときには吸い込む花粉をおよそ
3分の1から6分の1に減らし、鼻の症状を少なくさせる効果が期待されて
いますが、完全防備にはならず、過大に信用は禁物とのことですが、メガネと
マスクで相当防御効果は出ると思われます。