デング熱とはどんな病気?
デング熱とは
デング熱ですが日本国内で60年以上感染例が報告が無いと言う状態で
昨年の8月に日本観光で2週間滞在したドイツ人女性が、帰国後ドイツで
発熱などの症状があり、病院で検査すると、デング熱の診断が出ました。
もともと、デング熱は赤道の通る近所の熱帯地方の熱帯病の一つで、
主にヤブカの仲間の特にネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊に
よって媒介されますので、これらに刺されなければ、基本的には安全
と言えます。
熱帯病の一種ですので、日本では戦後の一時期に兵隊が帰還してきて
その人たちが既に南方で罹患していた人に、日本のやぶ蚊に刺され、
広まっていったと思われ、当時長崎市、佐世保市、広島市、神戸市、
大阪市など西日本で流行し20万人が発病したことがあるそうです。
発症のメカニズムは、デングウイルスが人が宿主となっていて、そこに
やぶ蚊が、その人を指した時に吸血して、その蚊の体内でウイルスが
増えたものが、また人を指した時に、蚊から移っていきます。
- 徴候
蚊に刺され感染しても8割ぐらいの人は無症状です。症状が現れても発熱症状が現れるだけがほとんどである。
5 %の感染者では重症にまで発展します。 - 症状
発熱期には、40℃以上の高熱が出ることがよくあり、全身の痛みや頭痛を伴い症状が2~7日続きます。この段階で発疹の症状が現れるのは、50~80%である
重症化した場合、消化器官などに大量出血する場合があり、死亡する例もあります。 - 潜伏期間
3~14日であるが、ほとんどの場合は4~7日である。
このようなデング熱ですが、日本で発症の報告が60年あまりないのは
やはり熱帯病ですので、一時の流行期で下火となり、ウイルスが無くなった
ものと考えられます。
しかし、現在でも海外から帰国した人がデング熱に罹患していた人は
年間200件程度はあるそうです。
ドイツ人の女性が山梨県で蚊に刺されたと言っているようですが、
まず日本には自然繁殖しているデングウイルスはいないと考えられるので、
空港や機内での感染の可能性が高いものと思われます。