高血圧の治療と予防方法
高血圧の治療
高血圧の治療とは
高血圧症と診断されても自覚症状はほとんどありませんので、
それでも放置する人も多いようです。
しかし、早期に発見した場合薬物療法をせずに血圧を下げられる
可能性もあり、逆に何らかの合併症がすでにあるようなときでも
適切な治療をすることで、重篤な結果にならない可能性もあります。
高血圧症では「高血圧治療ガイドライン （日本高血圧学会）」と
言うものがあって、薬などは、このガイドラインに沿って検討
されます。
薬物治療
高血圧症の治療は140/90mmHgを超えている場合は降圧薬による
薬物治療をすることになります。
薬物療法ではCa受容体拮抗薬とか降圧利尿薬やACE阻害薬やAII拮抗薬などが
ありますが、医師の裁量で決めてくれることになります。
このような降圧剤の使用で、血圧がコントロールされて、脳卒中の中で
脳出血は少なくなってきています。
食事治療
まず、塩分の制限になります。
米国のAHA（米国心臓協会）の勧告では、理想的には3.8ｇ/日と
していますが、日本の目標値では6ｇ/日となっていますが、これは
日本人の食塩の平均摂取量の半分ですので、かなりきつい数値と
言えます。
なお、食塩○gとの表示ではなく、ナトリウム○gと言う表示の場合は
2.5倍したものが食塩のグラム数になります。
このようにだいぶきつい数値ですが、何気なく食べている食パンでも
6枚切り1枚に0.8ｇの塩分が含まれていますので、よほど注意して
献立を考えないと、すぐにオーバーとなります。
ラーメン1杯5～6ｇと普通の外食は多くの塩分が入っていますので
ちょっと困りものです。
醤油などは掛けるからつけるようにすることで、塩分を減らすことが
出来て、マヨネーズも塩分が少ないので調味料としてはいい感じでう。
なた、お酢を積極的に摂り入れると、減塩に役立ちます。
次にリンゴなどカリウムが沢山入っている食物を積極的に摂り、
アルコールは極力避けるようにします。
生活習慣
運動なども積極的にして禁煙に努める必要があります。
寒い時期は特に血圧が上がりますので、外出時にはマ・マ・テ・リ
を心がけましょう。
マ・マ・テ・リとは、マスクをしてマフラーを掛け、手袋をはめて
リュックを肩にかけます。
リュックですが、手とか肘で荷物を持つと血管が圧迫されて、血圧が
上がることを防止するためです。
高血圧の予防
高血圧の予防は日常生活で生活習慣病の予防方法と同じです。
まず肥満はやはり諸悪の根源みたいなものですから、出来るだけ
BMIが22程度になるように努力します。
特に内臓脂肪型肥満の場合、その肥満細胞は、いろんな毒素をだして
いますが、肥満が解消すると、今度は体にいいものを出します。
したがって、まずは肥満解消をやっていきます。
次は運動ですが、運動することでインスリンの効果が上がってきて
さらに、有酸素運動を継続することによって血圧は下がってきます。
有酸素運動は軽いジョギングやウォーキングや水中歩きや泳ぎなど
ですが、おススメはスロージョギングです。
ストレスもなるべく避けたいです。
食事ですが、なるべく塩分は控えた方がいいので、薄味になれるように
減塩を心がけます。
大学と共同実験をしたハウス食品の1日3粒で試験の時の有効成分の
量が取れ、血管が若返る優れものです。
