高血圧の合併症
高血圧の合併症
高血圧の合併症とは
高血圧そのもので自覚症状はほとんどありませんので、健康診断で
高血圧症と言われても、放置する人も多いようです。
しかし、長年血管に高い血圧が掛かったままですと、血管その物の
障害が引き金となって合併症がおこる可能性が高まります。
高血圧症は自覚症状がほとんどありませんが、合併症が発症して
その症状が出ると、たとえば脳卒中でひどい頭痛とか、麻痺などで
命を落とすと言う事も多いのです。
このように何事も無いように静かに進行していきなりアウトと言う
病気でこれを「サイレントキラー（静かな殺人者）」と呼んでいます。
高血圧によって生じる動脈硬化の結果、慢性的疾患として「脳血管障害」、
「心臓疾患」、腎臓疾患」、「血管疾患」の4つ類型でに分類されます。
次に高血圧の合併症を見ていきます。
脳血管障害
脳卒中が代表的ですが、高血圧では、脳血管が破裂する脳出血は
特に関連性がありますが、高血圧症の治療をしていると降圧剤で
血圧をコントロールできると、危険性は低くなります。
一方脳卒中の中で脳梗塞は動脈硬化症が原因となり、血栓がどこかで
出来た物が、脳血管に飛んで、そこの血管が詰まって、片麻痺、失語症、
認知症など寝たきりの原因となりやすい後遺症を残します。
このため高血圧の予防は重要なファクターとなります。
心臓疾患
全身に血液を流す役割の心臓ですが、心臓も酸素とか栄養を供給する
ために、血管が張り巡らされています。
高血圧症があると、これらの血管も動脈硬化症になり、血管の内部に
マクロファージなどの死骸で血管の内部にこぶのようなものが出来て
血管が細くなり、心臓の血流が極端に少なくなって胸の痛みとなる
狭心症が発症します。
さらに、血管が狭くなるとよどみなんかで、血栓が出来る場合が
あり、その血栓が血管内で詰まると、そこから先の心筋に酸素とか
栄養が行かなくなり、細胞が死んでしまう心筋梗塞が発症します。
それと高血圧があると、心臓は正常時より運動量が増えるので
だんだん肥大していって、心不全や不整脈、虚血性心疾患のリスクも
高くなります。
腎臓疾患
腎臓では、老廃物をろ過して、排出する機能を担っていますが、それは
毛細血管の束で糸球体と言う組織がその役割を担っています。
高血圧症では、この糸球体が障害を受けてとだんだんと機能が阻害されて
やがて機能しなくなります。
腎臓の糸球体と言うものは、一度ダメになると再生しないため、徐々に
全体がやられ、腎臓の機能不全となり人工透析が必要になります。
血管疾患
高血圧症で、動脈硬化が発症しますが、その関係で血管壁が薄くなり
高い血圧が掛かって血管の弱いところが、いわば風船のように膨らみ
ますが、これを動脈瘤と言います。
ただ単に風船のようなこぶができるだけですと、まだましですが、これが
破裂することがあり、失血死を招くことがあります。
さらに、解離性大動脈瘤と言って太い動脈の血管壁に亀裂が入り
その隙間に高い血圧で血が入り込んで血管壁が膨隆することがあり
これも生命を脅かします。
閉塞性動脈硬化症と言うものも発症する可能性があり、主に下肢の
動脈が著しく狭小化して血流が悪くなり、間欠性跛行が起こります。
歩くとふくらはぎが痛み止まるとましになると言う症状です。
高血圧性網膜症など目の血管が硬化して、視力が悪くなり、眼底
出血お起こせば失明の危険性もあります。
大学と共同実験をしたハウス食品の1日3粒で試験の時の有効成分の
量が取れ、血管が若返る優れものです。
