糖尿病の治療と予防方法
新しい糖尿病の治療が始まった
糖尿病の治療
まず1型糖尿病については、インスリンを作るβ細胞が破壊されて
いますので、絶対的にインスリンを補充してやらないと、血糖値は
下がりません。
したがって、インスリンの注射が必須で、食事の都度食事前に1回
注射をして、食間にも打つ必要があり、1日5回も注射します。
このインスリンの注射は、毎回一定ではなく、食事量や運動量に
御応じて調整しないと低血糖になる可能性があります。
2型糖尿病や糖尿病予備軍の場合は、運動療法と食事療法がメインと
なります。
食事療法により総摂取カロリーを減らすようにします。
1日の必要消費カロリーを知る
まずは、自分が普通尾生活していける必要な1日当たりのカロリーを
知る必要があります。
正確には基礎代謝量などを計測して算出すればいいのでしょうが、
以下の簡易な方法でおよその必要カロリーが算定できます。
身長(メートル)の2乗×22(標準BMI)=標準体重
標準体重×生活強度=1日の消費カロリー
なお、生活強度とは、サラリーマンや主婦など計労働の場合な30で
高齢者のように動きの少ない人は25、工事現場の作業員のような
銃労働者は40と言う係数を使います。
ここで出たカロリーを出来るだけ3食同じぐらいに摂取します。
献立のカロリー計算をする
たとえば男子の必要カロリーが1600カロリーだったとすると、
これを3食に分けて調理します。
この時に便利なのは「食品交換表」と言うものです。
この食品交換表は食材のカテゴリーごとにカロリーが記載されていて、
カテゴリーにある食材は交換できるので、献立がしやすいと言うものです。
さらに、どの食品も80カロリーを1単位としてありますので、上記の
1600カロリーの場合1600÷80=20単位を摂取するように献立します。
出来れば低GIの献立を考える
糖尿病に限らず、炭水化物が多い食事を摂ると、食後の血糖値が
上がることになりますので、低GI値の食事や炭水化物が少ないように
することが望ましいと言われています。
このような食事では、食後の血糖値が急激に上がらないと言われています。
運動療法
運動療法と言っても、ジムに行ってマシーンなどを使ってきつい運動を
しなくてはいけないと言うものではなく、ウォーキングや軽いジョギング
等の有酸素運動を継続すると言うものです。
心拍数を目安に130以下ぐらいの運動が適度なのです。
当サイトのおススメはスロージョギングです。
スロージョギング
福岡大の田中宏暁教授が考案されたようですが、ためしてガッテンなど
メディアで紹介もされていましたので知っている人も多いのでは。
やり方ですが、上の動画にもありますが、大体歩く歩幅の半分ぐらいの
ストライドで、歩く速さ程度のスピードで走ります。
つま先で着地しますが、はねるような走り方はNGです。
このスロージョギングは、瞬発力の速筋は利用せず、持久力の
遅筋を使っての運動で、息が上がることもなく長時間の継続も
苦も無くできます。
10分間を3セット程度毎日すると、血管の若返り、カロリーの
消費はウォーキングの1.6倍、メタボ改善、認知症予防、判断力
のアップ等いいことばかりです。
薬物療法
上記の食事療法や運動療法でも血糖値が下がらないようですと、
薬物療法になります。
飲み薬では6種類のお薬が知られていますが、上の動画にあるように
2009年からDPP=4阻害薬が利用できるようになり、期待できる効能が
ありそうです。
それとインスリン注射の療法となり、血糖値に見合った注射をして
行くことになります。
なお、薬物療法では、自分の血糖値を知る必要があり、インスリン
注射では保険適用で血糖値計が利用できますが、飲み薬では病院で
計測してもらうのは保険が効きますが、あとは自前で計測する
必要があります。
糖尿病の予防方法とは
糖尿病の予防方法は、糖尿病の食事療法と運動療法の2大予防方法
となります。
肥満にならないような生活習慣を志すと言う事になります。
少なくともBMIが25以下になるように暴飲暴食を避けて、摂取カロリーに
関心を持つことです。
野菜中心にする必要はありませんが、野菜は多く摂取するように考慮
しますが、出来るだけ毎日350gはほしいところです。
アメリカでは、「5 a day運動」と言って1日に5皿の野菜を食べるように
との運動が1991年から始まり、生活習慣病の罹患率や死亡率が減ったのです。
運動については、減量に役立つ以外に、筋肉量の保持に欠かせないと
言う事になります。
体重が落ちて喜んでいたら、実は筋肉が減っていたとなるとサルコペニア
になって、骨折等寝たっきりになる可能性も高くなるため、運動が必要
なわけです。
運動はスロージョギングがおススメです。