糖尿病の原因
糖尿病の原因
糖尿病の原因はこれだ!と言う明確なものはわかっていると
言う事はありませんが幾分解明も進んでいます。
1型糖尿病の原因
インスリンと言うホルモンは膵臓のランゲルハンス島と言うところに
あるβ細胞と言うものが分泌しているのですが、自分の免疫細胞が
自分の膵臓を攻撃(自己免疫性)し、β細胞が死滅する病気です。
この病気は10代で発病することが多く、β細胞が無いか、きわめて
少ないので、インスリン注射を一生していかなければなりません。
2型糖尿病の原因
2型糖尿病は、インスリンの分泌低下と感受性低下の二つを原因と
する糖尿病のことです。
なお、インスリンの感受性低下とは、平たく言えば、インスリンが
効きにくくなった状態を言います。
今まで分かってきたことは、遺伝的に糖尿病になりやすい体質(遺伝因子)の
人が、糖尿病になりやすいような、肥満や、運動不足と喫煙の習慣と言った
生活習慣を送ること(環境因子)によって2型糖尿病になると考えられています。
遺伝的な要素として、遺伝子の配列の違いで発症するか否かが決まるようです。
ステロイド糖尿病
膠原病などでステロイドを長期間に内服したことによって生じる
続発性糖尿病ですが、ステロイドをやめれば軽快する糖尿病です。
妊娠糖尿病
妊娠中のみ血糖値が異常となる症状を呈しますが、これは妊娠中に
増加するホルモンの影響でインスリン抵抗性を悪化させることで
発症しますが、一般に分娩が終わると改善します。
この妊娠糖尿病になると先天異常のリスクが高くなりますが、
早産や羊水過多等のリスクも高くなり、また巨大児になる事もよく
あり、帝王切開を考慮する必要も出てきます。