しめ縄のいわれとしめ飾りで有名な出雲大社
出雲大社の大しめ縄
しめ縄とは
しめ縄とは、神社の神道で紙垂(しで)を付けた縄のことです。
紙垂(しで)とは、白い半紙等で作られた糸の字を形どった
ひらひらのものを言います。
しめ縄は多くは神社に付けられますが、その意味するところは
神域と俗世間(現世)とを分ける意味があり。神社の周りにしめ縄を
張り巡らせ、その中を神域とするなど、俗世界からここからは違い
神域ですよと言った、境を示すためのものです。
なお、相撲界で横綱が土俵入りの時に締める綱もしめ縄です。
現在、相撲での土俵入りは、雲竜型と不知火型の2つの型でされて
おりますが、締め方に違いがあって、雲竜型の背中側は一重円となって
いますが、不知火型では眼鏡のような二重円の結び方になっています。
日本神話では天照大神が天岩戸から出た時に、二度と天岩戸に入れないように
太玉命が注連縄で戸を塞いだのが起源とされています。
なお、しめ縄の形には大根締めとかごぼう締め、輪飾りなど種類が
あり、大根締めの場合両端が細いように作り、ごぼう締めの場合では、
片側だけが細くなるように作ります。
出雲大社のしめ縄は有名ですが、ここでは4~7年ごとに取り換え
られています。
平成25年8月に新しく奉納されたしめ縄は、長さ13・5メートル、太さは
最大8メートル、重さ4・4トンと日本では最大級の注連縄となっいいます。
そのほかしめ縄で有名なのは、伊勢二見が裏の夫婦岩ですが、これは
男岩の高さ9m、女岩の高さ4mで、長さ35mの大注連縄が5本張られております。
締め飾り
もともとはしめ縄であったものが、お正月の縁起物として家庭に
入り込むことになり、しめ縄に長寿を願うダイダイの実を付けたり、
誠実・清廉潔白を象徴するウラジロの葉などを付けることもあり、
現在では注連飾りを玄関に飾る民家が多く見られるほか、最近は
減りましたが、自動車にもつけたりしています。
邪気を払い、厄除けの意味でつけられていると考えます。
最近では、クリスマスの時などに飾るリースにヒントを得た
まあるいものも売られていますが、神事と言うよりお正月の
飾り物=インテリア感覚の人が増えてきていると思います。
お正月の準備はお早い目に!