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シーベルトとベクレルとは

   

 

シーベルト測定器

ベクレルとは

 

最近のニュースで気になることは、福島第1原発で高放射線量、

最大毎時1800ミリシーベルトとか、排水溝で220ベクレル

除染の水が流出かなどの話題で、ベクレルとかシーベルトと言う

何等かの単位が示されています。

 

これらの単位は一体どんなことを表しているのでしょうか?

 

たとえば重さの単位でメートル法ではキログラムですが、これなどは

実感としてわかる単位でしょう。

 

しかし、放射線などの関連記事では、一方でベクレルと書いてあり、

方やシーベルトと書いてあり、どう違うの?と思います。

 

この違いは、我々もごっちゃにしているのですが、放射能と言う

言葉の定義があいまいなことに起因していて、よく放射能が漏れた

などと言います。

 

科学的には放射能よは、放射線を出す能力を指しています。

 

したがって、放射能が漏れたという表現は誤りになります。

 

そこで単位の話に戻りますが、1ベクレルとは、1秒間に1つ

の原子核が崩壊して放射線を放つ放射能の量です。

 

したがって、ベクレルの数値が高い場合は、放射能が多いと

言えます。

 

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原子核の崩壊とは

 

我々の身に周りにあるような、水や木、プラスティック、自動車など

安定した原子で構成さえていて原子核の崩壊と言う事は起こりませんが

ウランやプルトニュームなどは不安定な原子で、より安定な原子へと

かわることを言いまうす。

 

アルファー崩壊
陽子2個・中性子2個を減じた核種に変わる。

 

ベータ崩壊
質量数を変えることなく、陽子・中性子の変換が行われる反応

 

ガンマ崩壊
電磁波(ガンマ線)を放つことにより安定化をしようとする反応です

 

このような崩壊を経て安定な原子へと変わっていきますが、元の

放射能物質が半分になる期間を半減期と言います。

 

ちなみに質量数238のウランの半減期は44億6800万年質量数149のサマリウムでは

2,000兆年である一方、質量数266のマイトネリウムの半減期は0.0034秒

質量数267のダームスタチウムの半減期は0.0000031秒であります。

 

半減期が長い場合は徐々に崩壊が進み、放射線量も少ないと言う事に

なりますが、逆に半減期が短い場合は一気に崩壊が進むことになり、

その分放射線量は多くなりす。

 

シーベルトとは

 

ベクレルは、放射能の強さを表していますが、シーベルトとは、

生体の被曝による生物学的影響の大きさを数値化したもので、その単位の

基はグレイと言う単位を基礎として、通産省で決めてある係数を乗じた値が

線量当量となります。

 

よく耳にするシーベルトですが、大概マイクロシーベルトやミリシーベルト

の単位が多いです。

 

1シーベルトは1000ミリシーベルトで1000000マイクロシーベルトと言う

関係があります。

 

このシーベルトの単位で、人体の被爆線量を表しますが、普通に生活してても

間に2.4ミリシーベルトの被ばくがあります。

 

これにレントゲン撮影1回受けると0.5~4ミリシーベルトの被爆が加わり、

CTスキャンでは7~20ミリシーベルトも増えます。

 

ちなみに人間は2シーベルトを浴びると5%の人が死亡し、4シーベルトでは

50%の致死率となり、7シーベルトでは100%の致死率と言われています。

 

その一方200ミリシーベルト以下の被ばくでは人体に臨床的な変化は認められない

と言う事になっています。

 

グレイとは

 

グレイとは放射線を照射された物質が吸収する仕事量を表す単位です。

 

これは照射された物質1㎏のエネルギーをいい1ジュールの吸収線量を

1グレイと言います。

 

ここで1ジュールと言う仕事量ですが、どのくらいかと言うと102gの

物を1m持ち上げる仕事量になります。

 

シーベルト=係数×グレイと言う関係があります。

 

これは、同じ1グレイの吸収線量があってもα線とβ―線では20倍

α線の方が人体への影響度が強いから、このような係数を掛けるのです。

 

 

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