カーボンヒーターの電気代はエアコンより安いの?
カーボンヒーターとは
カーボンヒーターは冬に活躍する暖房器具になりますが、
なんといっても遠赤外線が豊富に出て来るというような
特徴があります。
これまで、電気を使った暖房機では、電気ストーブが
ありましたが、これば石英管の中にニクロム線があって
このニクロム線を電気で発熱させると、石英管も熱くなり
赤くなって、暖房効果が出るというものです。
一方カーボンヒーターの構造ですが、電気ストーブと
似た構造ですが、違うのは不活性ガス中に炭素繊維を
封入した石英管を使用しているのです。
この炭素繊維を使うことによって、普通のニクロム線を
使った電気ストーブやハロゲンランプを使ったハロゲン
ヒーターと異なり、遠赤外線が多く出力されるのです。
このため、遠赤外線が少ない電気ストーブやハロゲン
ヒーターと比較すると、あたたかいというわけです。
なお、遠赤外線は体の心から温まると言う事を聞き
ますが、じつのところ遠赤外線は電子レンジでチンした
ように体の深部も温めるよ言うことはなく、人体の
表面で発熱しますが、効率よく発熱するので、感じ
として、ぽかぽかするのです。
カーボンヒーターの利用と電気代
カーボンヒーターは部屋全体を暖房するには不向きな
暖房器具です。
机などで勉強するときに、足元をスポット的に温める
とか、脱衣所で自分ひとりに遠赤外線を向けてあたたかく
させると言った使い方になります。
さて、気になる電気代ですが、1000ワットのもので
時間当たり約24円となりますが、通常の利用では大体
5~600ワットで十分ですので電気代としては時間
あたり14円ぐらいでしょう。
なお、この電気代ですが電気ストーブであれ、カーボン
ヒーターであれ、ハロゲンヒーターでも、ワット数
が同じであれば、基本的に電気代は同じです。
ただ、カーボンヒーターは遠赤外線が多く出るので
体感的にはほかの暖房器具の半分程度のワット数で
効果が感じられるので、その意味では安いと言えるの
でしょう。
カーボンヒーターとエアコンの電気代比較
カーボンヒーターとエアコンではどちらが結局電気代が
安いのかと言う事でですが、使い方も問題になります。
そもそも、カーボンヒーターはスポット的に温めるという
利用に向き、エアコンは部屋全体を暖めると言った利用
方法となります。
しかし、同じ時間利用したとしてその電気代を考えてみましょう。
さて、電気代は、その器具の使用ワット数に比例します。
ここで、暖房器具の仕組を考えると、カーボンヒーターや
電気ストーブなどは、電気を電熱線の抵抗で発熱させる
構造ですので、もろワット数が電気代と比例します。
一方、エアコンはヒートポンプと言って、空気中の熱を
圧縮器で熱交するという仕組みで、さらに最近のエアコンは
インバーターという仕組みがついて、さらに省エネ構造に
なっています。
そこで、電気代の比較ですが、相対的にカーボンヒーターなど
電気ストーブのような構造のものに比べ、最近のエアコンは、
おおよそですが半分以下の電気代となります。
外気と室温の差が13度程度で、部屋の気密性が普通程度という
条件ですが、場合によるとエアコンの方が5分の1ぐらいで済む
と言ったこともあるようです。