淡路島のふぐ料理は本物か?
淡路島福良産3年ふぐのてっさ
淡路島とふぐ料理の関係は?
冬の味覚としてふぐ鍋など好きな人にはたまりませんが、
ふぐは下関というのが定番で淡路島のふぐ料理は意外と知らない
人が多いようです。
下関ではおおよそですが、日本のふぐの取引量の8割程度の
規模をほこります。
テレビのニュースなどで腕を黒い筒の中でセリをしている様子が
映ったりしていますが、あのセリ場は昭和8年に開設されたそうです。
一方、ここ淡路島ですが、兵庫県の水産試験場が昭和33年から
福良港で養殖の試験が始まり、商品化が見込まれ、特産として
デビューしたので、歴史的にも比較的新しいと言えます。
福良港というのは淡路島の南にあり、ちょうど鳴門大橋のところ
と言うとわかりやすいと思いますが、つまり鳴門海峡が目の前
になります。
淡路島産の3年ふぐとは?
さて、淡路島とふぐの関係がつながりましたが、ここ淡路島の
福良産のふぐは一般的な養殖ふぐと違う特徴があります。
淡路島の福良産のふぐは、一般的な養殖ふぐは2年で市場に
出され、大体1㎏程度ですが、ここ福良産では3年の月日を
掛けて養殖し、重さは1.2㎏程度に成長してから市場に
出荷されています。
また、福良の養殖ふぐは、日本一流れの速い鳴門海峡で育つ
ので、3年かけてマッチョになるのか、2年ものでは味わえない
天然ものと変わらないぐらいの歯ごたえがあり、さらに養殖もの
にある縦縞模様も消えています。
また、通にはたまらないふぐの白子(雄の精巣)が2年物とは
比較にならないくらい大きなものとなっています。
淡路島のふぐは養殖ものでは本場下関を上回る本物以上のもの
でした。
てっぽうとは?
よく聞く「てっさ」、や「てっちり」の意味がよくわからない
といった方はいませんか?
実は、ふぐの内臓等にはテトロドトキシンというふぐ毒があり
それを知らずにふぐを食べて当たった(亡くなる)と言う事
から、ふぐを鉄砲と呼ぶことになったようです。
このように鉄砲の刺身=てっさ、鉄砲のちり鍋=てっちり
このようになったのです。
ちなみに、日本でふぐをさばくには、ふぐ調理師という資格
が無ければできないので、普通に売られている又は料理屋や宿
で食べるものには安心できます。
しかし、そこまでしてでも食べたいぐらいに美味しいのです。
淡路島でふぐ料理を楽しむ提案
それは、運を付けて鉄砲に当たらず美味しい思いをする旅です。
淡路島には7つのお寺で七福神を祭ってあるのです。
① 八浄寺、② 宝生寺、③ 智禅寺、④ 長林寺、⑤ 覚住寺、
⑥ 護国寺、⑦ 万福寺と北から順にめぐると時間的には、
お寺の滞在時間は入れない場合の移動時間は車で約2時間
程です。
各お寺では般若心経を唱えてくれるので、何人か集まると
順次してくれますので運よく行けば到着後すぐにしてもらえ
ます。
人が少ない場合頃合いを見て開始されるので、滞在時間は
ちょっと読めませんが、駐車場の往復も含めて30分ぐらい見
ておいてください。
この順路で、最期の万福寺は一番南になり、福良に一番近い
場所ですので、福良近辺で宿泊して淡路島のふぐ料理を満喫
するにもいいと思います。
日帰りの場合は、順路の途中で頃合いを見計らって、昼食に
なりますので場所は淡路島の洲本ぐらいでふぐ料理を食べるの
もがいいかと思います。