インフルエンザの症状と予防接種
新型インフルエンザ予防策
インフルエンザの症状と原因
インフルエンザは、毎年12月の声を聴くころから大体翌年の
4月ごろまで決まったように流行を繰り返しています。
その症状と言うと、38°以上の高熱がでて、頭痛、関節痛、
筋肉痛など全身の症状が突然現れます。
あとは、普通の風のように、のどの痛み、鼻汁、咳などの症状も
見られます。
普通の風邪では、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳などの症状が
主で、全身症状はあまり無く、発熱もインフルエンザほど高くなく、
重症化することもほとんどありません。
インフルエンザと普通の風邪と一番異なるところは、急に高熱を
発し、風邪症状を伴うことです。
このインフルエンザは昔は流行性感冒と言っていましたが、原因は
インフルエンザウイルスに感染することです。
インフルエンザ菌と言う菌に感染するといったことではないのです。
菌と言うものは、大腸菌とか赤痢菌といったものですが、自分の
細胞があり、その細胞が増殖していって発病します。
しかしウイルスと言うものは、自分の細胞をもたず、生物の
細胞に入り込んで、自分の複製を大量に作り、発病するのです。
インフルエンザにはA型、B型、C型と3つの型が知られて
いますが、これは自分の複製を作るときに、その時の環境に
合わせて、変異してしまい、3つの型に別れました。
スペイン風邪と聞いたことがあるかもしれませんが、第一次世界大戦
と時を同じくし、今でいうインフルエンザが世界中に蔓延して、
パンデミック(世界流行)となり、世界では5000万人が死亡し、
日本でも40万人前後の死者が出たとのことです。
この時のインフルエンザは、A型(H1N1亜型)であったのですが、
今話題の鳥インフルエンザの突然変異型です。
インフルエンザは咳やくしゃみといったことでいわゆる、
飛沫感染が多いので、家の中以外でも、人込みで大量に
感染してしまいます。
人間の身体の仕組みで、一度感染したものには2度目は軽い
といった免疫機能がありますが、スペイン風邪の時のように、
ウイルスが突然変異で亜種になると、からだの免疫システムは
新たな脅威と認識するため、免疫機能がはたらかないのです。
インフルエンザの予防接種
既に書いたように、人間の身体の仕組みで免疫機能があります。
免疫の字のごとく、疫病から免れるといった意味ですが、この
仕組みが予防接種の仕組みになります。
ウイルスに対してワクチンの接種と言う事になりますが、免疫
システムでは一度敵と認識すると、将来同じ敵が来ると攻撃して
ウイルスをやっつけて、発病を防いでくれます。
ただ、インフルエンザについては、A型、B型、C型とあり、
C型は最近出てこなくなったので、AとBの大きく2種類ですが、
毎年この年はどちらが発生するかと言う予想を国がたてて、ワクチンを
製薬会社で作っているのです。
2つのタイプでA型2種類とB型1種の計3つが入ったものに
ワクチンはなっていますが、実際はこの3種の中にまた株が
別れていて、選定が難しいのですが、その年のインフルエンザに
あった株ではいいのですが、合わない場合は、効果は半減します。
最近では平成23年度がうまくいかなかったようです。
しかし、予防注射はしないよりしていたほうが、リスク的には
ましなようです。
平成25年4月より新型インフルエンザ等対策特別措置法と言う
物が施行され、もし新型インフルエンザが流行りパンデミックに
なるだろうと政府が判断したときに、新型インフルエンザ等緊急
事態宣言をして、拡散をできるだけ防ぐ方策を講じます。
さらに特定接種と言って、医療関係者とか公共性が高い登録業者
にあらかじめ予備的に作成してあるワクチンを優先順位順に接種
することになります。
そうこうしているうちに、新型インフルエンザワクチンが出来て
来るので、国民に接種がはじまります。
このように的確に作成されたワクチンは効果は抜群なのです。